ワンスロット(ONE's LOT)の遊び方。マナ事故を防ぐ「コンバート」

筆者が撮影した写真

ONE's LOTでは、カードを出すための資源「ソウル」を、毎ターン山札の上から1枚ずつ置いていきます。
置かれるのはどんなカードでもよく、戦う仲間のカードもそのままソウルになります。
そして1ターンに1度、そのソウルと手札のカードを入れ替えられます。

ONE's LOT(ワンスロット)は、サークル「漫と日々」が作る2人対戦のTCG(トレーディングカードゲーム。自分でデッキを組んで戦うカードゲーム)です。多くのTCGには、資源が足りずに何もできない、あるいは資源ばかりで使うカードがない「マナ事故」があります。マナ事故は、どうすれば防げるのでしょうか。

この記事で分かること

  • 資源専用のカードがいらない:山札の上のカードを1枚ずつソウルにするので、資源のカードを引けずに止まることがありません。
  • ソウルは2つ目の手札:「コンバート」で、ソウルにしたカードを手札に戻し、今は使えない手札をソウルに回せます。
  • ソウルに置くと働くカードがある:「ブースト」を持つカードは、ソウルに置かれた瞬間にカードを引いたり資源を増やしたりします。
ONE's LOTの緑と赤のスタートデッキ
ゲームマーケット2026秋で買ったONE's LOTのスタートデッキ。左が緑【ワイルドトーカー】、右が赤【故郷への旅路】

どんなゲーム?:2人、15〜25分、10歳以上

ONE's LOTは、漫と日々のメンバーが、AIを使わずに約2年半をかけて企画からデザイン、イラストまで手がけたTCGです。第1弾のスタートデッキ(すぐに遊べる組み済みのデッキ)は2種類あります。

  • 赤【故郷への旅路】:攻撃的なカードが多く、序盤から中盤に攻め立てるのが得意です。
  • 緑【ワイルドトーカー】:守りのカードが多く、中盤から終盤に場を固めるのが得意です。

どちらも54枚入りで、メインデッキ40枚、ライフカード7枚、ワイルズカード6枚、ボーナスソウル1枚が入っています。1つ1,800円で、遊ぶには2人分のデッキが要ります。ゲームマーケット2026秋では、新しく黄【トワイライトイエロー】のスタートデッキが加わりました。

勝ち方:前衛でプレイヤーへの攻撃を通す

場には、前衛の枠が3つ、その後ろに後衛の枠が3つあります。ほかに、ソウルゾーン、ライフ、ワイルズ、ワイルズゲージ、デッキ、捨札の置き場があります。

ゲームを始めるときは、メインデッキを混ぜて置き、ライフカード7枚とワイルズカード2枚を裏向きで置きます。先攻・後攻はじゃんけんなどで決め、勝った人が選びます。後攻のプレイヤーは、ソウルゾーンにボーナスソウルを1枚置きます。最後にお互い手札を5枚引きます。

勝つ方法は、前衛のユニット(場で戦う仲間のカード)で相手プレイヤーへの攻撃を成功させることです。ただし、相手の場に起きている(アクティブ状態の)後衛のユニットがいて、相手のライフが0でないうちは、プレイヤーを攻撃できません。

  • ライフへの攻撃:前衛だけができ、成功すると相手のライフに1ダメージを与えます。相手の場に起きている後衛がいるときはできません。
  • ユニットへの攻撃:前衛からも後衛からもできます。基本はBP(戦う力)の高いほうが勝ち、負けたユニットは捨札に送られます。

攻撃するユニットは、横向きのレスト状態にしてから攻撃を宣言します。攻撃された側が起きていれば「反撃」し、BPが同じなら相打ちです。攻撃された側がレスト状態なら反撃できず、BPが同じでも攻撃した側が一方的に勝ちます。起きている後衛は、ライフとプレイヤーを守る壁になっています。

1ターンの流れ:起きて、引いて、ソウルを置く

1ターンは6つのフェイズに分かれます。

  1. リカバリーフェイズ:自分のレスト状態のカードをすべて起こし、ユニットが使ったスキルを捨札に送ります。
  2. ドローフェイズ:山札の上から1枚引きます。
  3. ソウルフェイズ:山札の上から1枚を表向きでソウルゾーンに置けます(置かなくてもかまいません)。
  4. メインフェイズ:ユニットのコール(場に出すこと)、ギア(装備)の装備、スキル(技)の使用、コンバート、隊列移動、ワイルズの使用ができます。
  5. バトルフェイズ:ユニットで相手のユニット、ライフ、プレイヤーを攻撃します。
  6. エンドフェイズ:残った効果を処理して、相手の番に移ります。

ユニットをコールするときは、カードに書かれたソウルコストの数だけ、自分のソウルをレスト状態にして払います。ギアは前衛でだけ効果が出て、スキルは後衛のユニットだけが使えます。前衛は攻め、後衛は守りと技、と役割が分かれています。

マナ事故はなぜ起きるのか

多くのTCGでは、資源になるカード(マジック:ザ・ギャザリングの土地カードなど)と、資源を払って使うカードを、同じデッキに混ぜます。山札から何を引くかは運なので、資源のカードばかり引けば使うカードがなく、資源のカードを引けなければ手札のカードを1枚も出せません。デッキの組み方で確率は下げられても、なくすことはできません。

ONE's LOTは、この問題を3つの仕組みで小さくしています。

防ぎ方1:山札の上がそのままソウルになる

ONE's LOTには、資源専用のカードがありません。ソウルフェイズに、山札の上のカードを、種類を問わず1枚ずつソウルにします。毎ターン置けば、ソウルは1ターンに1枚ずつ確実に増えていきます。置くかどうかは選べるので、ソウルが足りていれば止めて、カードを山札に残せます。

ただしこの方法では、使いたかったユニットが山札の上にあれば、それもソウルになってしまいます。そこで次の仕組みが働きます。

防ぎ方2:コンバートで手札とソウルを入れ替える

メインフェイズには、1ターンに1度だけ「コンバート」ができます。手順は次の4段階です。

  1. ソウルゾーンの起きているカードを1枚選び、コンバートを宣言する
  2. 選んだカード以外の、起きているソウルを1枚裏向きにする
  3. 手札のカードを1枚、表向きで起きた状態のままソウルゾーンに置く
  4. 最初に選んだソウルのカードを手札に加える

ソウルにしてしまった強いユニットを手札に呼び戻し、かわりに今は使えない手札をソウルに回せます。ソウルフェイズで置いたカードは表向きに並ぶので、ソウルゾーンは1ターンに1枚だけ入れ替えられる「2つ目の手札」のように働きます。手札に使えるカードがないときも、ソウルが足りないときも、手を打てる道が残ります。

防ぎ方3:ブーストで資源を増やす

ユニットの中には、カード名の右に星形の「ブーストアイコン」を持つブーストユニットがあります。ブーストは、そのカードが表向きで起きた状態のままソウルゾーンに置かれたときに働きます。

  • 【魂】ソウルブースト:山札の上から1枚を、裏向き・レスト状態でソウルゾーンに置く
  • 【策】ワイルズブースト:山札の上から1枚を、表向きでワイルズゲージに置く
  • 【引】ドローブースト:山札の上から1枚引く

ブーストは、ソウルフェイズに山札から置いたときだけでなく、コンバートで手札から置いたときにも働きます。ソウルになるはずの1枚が、資源を増やす1枚に変わるわけです。ワイルズゲージは、プレイヤー自身の奥義である「ワイルズ」を使うときに消費します。

デッキを組むときは、ブーストユニットは10枚まで、同じ種類のブーストは6枚までです。同じ名前のカードは3枚まで入れられ、メインデッキはちょうど40枚にします。ブーストに頼りきったデッキは組めないので、資源を増やすカードと戦うカードの配分が、デッキ作りの考えどころになります。

まとめ:ONE's LOTの仕組み

仕組み中身
勝ち方前衛でプレイヤーを攻撃
守り起きている後衛が壁になる
ライフ7枚。前衛だけが攻撃できる
ソウル山札の上を毎ターン1枚
コンバート手札とソウルを1度交換
ブーストソウルに置くと引く・増える
ワイルズゲージを使う奥義

資源専用のカードをなくせば、資源を引けない事故は消えます。けれども、そのかわりに使いたいカードが資源に消える事故が生まれます。ONE's LOTは、ソウルを手札と入れ替えられるようにして、その2つ目の事故にも出口を用意しています。

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本記事は、ONE's LOTの公式サイト(ルール・カードの種類・アイコン効果・製品紹介)とゲームマーケット公式の出展情報をもとに、筆者が自分の言葉でまとめたものです。写真は筆者が購入した商品を撮影しました。ONE's LOTの名称・画像の権利は、漫と日々と各権利者に帰属します。

参考資料

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