DREAM THESISの山札は、たった8枚です。
1ラウンドに出せるカードは、お互い3枚ずつしかありません。
そして強い悪魔のカードを手に入れるたびに、人間のカードが山札から1枚ずつ消えていきます。
DREAM THESIS(ドリームテーゼ)は、『桜降る代に決闘を』を作ったBakaFireさんの新作で、BakaFire Partyが出している2人対戦のカードゲームです。プレイヤーは夢の中で悪魔(デモン)にささやかれ、契約するかどうかを選び続けます。契約すれば強くなれるのに、なぜこのゲームでは、強くなるほど苦しくなるのでしょうか。
この記事で分かること
- 力を取り戻せるのは人間のカードだけ:ラウンドの終わりに使った力が戻る量は、場に出した人間のカードで決まります。悪魔のカードは何も戻しません。
- 契約には人間のカードを1枚捧げる:捧げたカードは山札に戻らないので、契約するほど回復の元が減っていきます。
- 守りは「向かい合う2枚」で決まる:カードを出す場所の順番が決まっていて、置いた位置がそのまま守りの強さになります。

どんなゲーム?:1〜2人、30〜40分、12歳以上
DREAM THESISは、ゲームマーケット2026秋(2026年10月17・18日、幕張メッセ)で先行販売された作品です。会場の価格は6,000円で、一般発売は2026年10月30日(通常版6,600円)です。
箱には、カード57枚、タロット9枚、ゲームボード2枚、トークン、ルールブックが入っています。公式サイトのWebアプリと組み合わせると、1人で遊ぶソロモードと、音声の案内に従ってルールを覚えるチュートリアル「はじまりの夢」も遊べます。
カードを並べる場所の決まったボードと、三角形の「テーゼ」というトークンを使って戦います。公式はこの形を「トークンデュエル」と呼んでいて、『桜降る代に決闘を』に続く2作目にあたります。
勝ち方:相手のライフを0にする
勝つ方法は、相手のライフを0にすることです。相手が自分から負けを選んだときも勝ちになります。
ゲームを始めるとき、お互いに「クラス」(夢の中で選ぶ戦う姿)と「デモン」(ささやきかけてくる悪魔)を1つずつ、こっそり選んで同時に見せます。ライフの初めの値は、クラスに書かれた値に、デモンごとの増減を足して決まります。
山札は、選んだクラスのカード7枚と、特別なカード《シギル・プリムス》1枚の、合わせて8枚です。手札は4枚から始まります。
1ラウンドの流れ:3枚ずつ交互に出す
ゲームは「ラウンド」を繰り返して進み、1ラウンドは4つの段階に分かれます。
- スタート:手札が4枚になるまで引き、悪魔のささやき(契約できるカードの置き場)が3枚になるまで足します。
- メイン:先手から交互に、お互い3回ずつカードを出します。
- ショウダウン:出したカードの攻撃や効果を、決まった順番で解決します。
- エンド:使った力を整理し、出したカードを捨て札にします。
メインの1回の番では、次の4つから必ず1つを選びます。
- 手札からカードを使う
- 手札のクラスカードを逆さまにして、別の効果を持つ《葛藤》として使う
- ささやきから悪魔のカードを使う(契約する)
- ゲームに負ける
カードを出す場所は、ボードの「アクト」と呼ぶ3か所です。お互いのアクトは向かい合ってジグザグに並んでいて、出す順番も決まっています。好きな場所へ置けないので、何枚目にどのカードを出すかがそのまま作戦になります。
攻撃と守り:向かい合う2枚が壁になる
攻撃のカードには「突破力」と「威力」があります。突破力が相手の守りを上回れば、威力の分だけ相手のライフを減らせます。同じ値なら防がれます。
相手の守りは、攻撃したカードの正面にある相手のカード2枚の防御力と、正面に置かれた守りのテーゼの数を足したものです。ジグザグに並んだボードでは、1枚のカードが相手の2枚と向かい合います。強い攻撃を出しても、正面に守りの固いカードが2枚並べば通りません。
力の払い方:白いテーゼを裏返す
DREAM THESISには、マナのようにカードを使うための力が2種類あります。
- 意識:手札のカードを使うための力です。白いテーゼが一定の数以上あればカードを選べて、決まった数を裏返して払います。
- 魔力:悪魔と契約するための力です。守護・補強・夢遊の3種類の置き場があり、黒いテーゼを裏返して払います。
払った力は、ラウンドの終わりにすべて元に戻るわけではありません。ここがこのゲームのいちばん大事なところです。
なぜ強くなるほど苦しいのか:復元力と供物
ラウンドの終わりに、場に出したクラスカード(人間のカード)に描かれた「復元力」を合計します。その数だけ、使った力が意識へ戻ってきます。《葛藤》として出したカードは、復元力1として数えます。
ところが、悪魔のカードは復元力を隠して出すので、何も戻しません。悪魔のカードは強力ですが、出すたびに次のラウンドの力が細っていきます。
さらに、契約するときは手札のクラスカードを1枚、「供物」として捧げます。捧げたカードは供物の置き場に残り、山札には戻りません。かわりに、使った悪魔のカードは捨て札に入り、2ラウンドに1回の山札の作り直しで山札に混ざります。
- 契約するほど、山札の人間のカードが減る
- 人間のカードが減るほど、復元力が減り、力が戻らなくなる
- 山札は悪魔のカードで強くなるが、それを使う力が足りなくなる
ルールブックには、意識が0になると《葛藤》さえ使えなくなり、多くの場面で負けにつながるという警告まで書かれています。公式が「デッキを強くするほど、苦しくなる」とうたうのは、この仕組みのことです。
一方で、契約の条件は供物の数で決まります。供物が0枚のうちは、条件のない悪魔としか契約できません。人間のカードを捧げるほど、条件の重い悪魔とも契約できるようになります。どこまで捧げ、どこで踏みとどまるか。その線引きが、DREAM THESISの読み合いです。
まとめ:DREAM THESISの仕組み
| 仕組み | 中身 |
|---|---|
| 勝ち方 | 相手のライフを0にする |
| 山札 | クラス7枚と特別なカード1枚の8枚 |
| 1ラウンド | お互い3枚ずつ交互に出す |
| 守り | 正面の2枚の防御力と守りのテーゼ |
| 力の回復 | 人間のカードの復元力だけ戻る |
| 契約 | 人間のカードを捧げて悪魔を得る |
多くのカードゲームでは、強いカードを手に入れれば、そのぶん素直に強くなります。DREAM THESISは、強さを手に入れることそのものに代償を付けて、「どこまで強くなるか」を選ぶゲームにしています。
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