ウォザドの手札は、0枚から始まります。
負けが決まるのは、倒された仲間を入れる自分の「棺桶」の★が、合わせて10点になったときです。
そしてリーダーのウィザードは、1枚で★10あります。
ウォザドは、サークル「あなろぐれたす」のおおとりさんが作った2人対戦のカードゲームです。箱のロゴの下には「ウォザード」と添えてあり、公式は「TCG×RPG風味」とうたっています。RPG(ロールプレイングゲーム)では、仲間が一列に並んで敵と戦う「隊列」がおなじみです。では、RPGの隊列は、カードゲームの中でどんな戦い方になるのでしょうか。
この記事で分かること
- 多くの攻撃は先頭に当たる:よく使う攻撃は相手の隊列の1体目に当たるので、前に置いた仲間ほど傷つきます。
- リーダーが倒れたら負け:ウィザードは★10なので、倒されればそれだけで棺桶が10点に届きます。
- 手札は仲間に託してから使う:道具や魔法は、戦場の仲間につけてからでないと使えません。

どんなゲーム?:2人、30〜40分、9歳以上
ウォザドは、ゲームマーケット2025秋に出た作品で、ゲームマーケット2026秋(2026年10月17・18日)にも並びました。価格は1,500円です。
1つの箱に入っているのは、1人分のデッキと、組み替えに使うカードです。中身はすべて決まっていて、ランダムなパックはありません。作者はこれを「LCG(リミテッド・カード・ゲーム)」と呼んでいます。TCG(トレーディングカードゲーム)のように集めたカードで自分のデッキを組めますが、買うのは中身の分かる1人分の箱です。2人で遊ぶには、2箱を用意します。
箱には「Ep1」のように番号が付いていて、1人分のデッキ単位で新しいセットを続けて出していく予定です。違うセットのカードは、混ぜてデッキを組めます。
勝ち方:相手の棺桶の★を10点にする
勝つ方法は、相手の棺桶にあるカードの★を、合わせて10点以上にすることです。
戦場で戦うカードを「仲間」と呼びます。仲間はHP(体力)を持ち、受けたダメージがHPに達すると「力尽きて」、持ち主の棺桶に表向きで置かれます。棺桶では、カードに描かれた★の数がそのまま点数になります。
- ウィザード:★10。最初から戦場にいるリーダーで、HPは30です。
- フォロワー:★3〜6。ゲーム中に仲間として加わります。
- 納棺されたカード:効果で棺桶に裏向きで置かれたカードは、1枚★1です。
つまり、相手のウィザードを倒すか、相手のフォロワーを何体か倒して★を積み上げれば勝てます。
デッキの中身:ウィザード1枚と2つの山札
1人のデッキは、次のカードで組みます。
- ウィザード:1枚。表と裏で別の能力を持ち、どちらの面で戦うかを最初に選びます。
- 酒場デッキ:フォロワー5枚。同じ名前は2枚までです。
- キーカード:道具か魔法を1枚。ゲーム中に1回だけ手札に加えられる切り札です。
- 市場デッキ:道具や魔法20枚。
酒場は仲間を、市場は道具や魔法を手に入れる山札です。手札は0枚から始まり、攻撃や効果で酒場や市場からカードを「入手」して増やしていきます。たとえば、多くの仲間が持つ攻撃〈ストライク〉は、相手にダメージを与えたうえで、市場の上から1枚を入手します。
1手番の流れ:S→P→E
手番は3つの段階に分かれます。
- S(スタート):仲間などに書かれた「S:」で始まる効果を、好きな順番で1回ずつ処理します。
- P(プレイ):下の行動を、好きな順番でできる限り行います。
- E(エンド):「E:」で始まる効果を処理して、相手の番に移ります。
Pでできる行動は、次のとおりです。
- 隊列編成:戦場の仲間の前後の順番を、好きなように入れ替える
- 託す:手札の道具や魔法を、戦場の仲間につける
- コマンドを使う:仲間を横向き(行動済み)にして、その仲間の技を使う
- カードを使う:仲間についた道具や魔法を、コストを払って使う
- 戦場に出す:手札のフォロワーを、隊列の最後尾に出す
- レベルアップ:手札のフォロワーを捨てて、戦場にいる同じ名前の仲間を強くし、HPを全部戻す
- UNLOCK:キーカードを手札に加え、仲間のUNLOCK効果を使う
なぜ並び順が戦い方になるのか:先頭ほど危ない
戦場の仲間は、縦一列に並びます。並べられるのはウィザードを入れて4体までで、慣れるまでは3体までがすすめられています。相手の仲間は先頭から「1体目」「2体目」と数え、〈ストライク〉をはじめ多くの攻撃は1体目に当たります。前に置いた仲間ほど傷つき、後ろの仲間ほど安全です。
ここで、リーダーのウィザードが効いてきます。
- ゲームの始まりは、ウィザードが戦場に1体だけいる状態です。
- フォロワーは隊列の最後尾に加わるので、そのままではウィザードが先頭に立ち続けます。
- ウィザードが倒れると★10が棺桶に入り、それだけで負けになります。
一方で、魔法を使えるのはウィザードだけです。ウィザードの与えるダメージはすべて魔法ダメージになり、魔法に弱い仲間には2倍のダメージが入ります。いちばん強い駒を、いちばん守らなければいけない。そこで、自分の番の「隊列編成」でフォロワーを前に出し、ウィザードの盾にします。
ただし、前に出したフォロワーも、倒されれば★3〜6が棺桶に入ります。受けたダメージは次の番に持ち越されるので、傷ついた仲間を後ろへ下げ、元気な仲間を前に出す入れ替えが欠かせません。相手の隊列を崩すカードもあります。道具の《脅迫状》は、相手の1体目の負傷者(傷ついた仲間)を最後尾へ動かします。前列の盾をどかせば、後ろに隠れていた仲間が攻撃にさらされます。
さらに、手札の道具や魔法は、仲間に託してからでないと使えません。一度に託した枚数に応じて、その仲間の「ボーナス」の効果も使えます。誰を前に立たせ、誰にカードを託すか。並び順と託し先を毎番決め直すことが、ウォザドの読み合いです。
まとめ:ウォザドの仕組み
| 仕組み | 中身 |
|---|---|
| 勝ち方 | 相手の棺桶の★を10点以上に |
| リーダー | ウィザード1枚で★10 |
| 山札 | 酒場5枚と市場20枚 |
| 手札 | 0枚から入手して増やす |
| 隊列 | 多くの攻撃は1体目に当たる |
| 託す | 道具や魔法は仲間につけて使う |
| 売り方 | 1人分デッキの箱、ランダムなし |
RPGの隊列では、前に立つ戦士が後ろの魔法使いを守ります。ウォザドは、その並びを「多くの攻撃は先頭に当たる」という1つの決まりでカードゲームに持ち込み、誰を前に立たせるかを毎番の選択にしています。
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