モンコレの世界には、世界の果てに六つの門があります。
門は火・水・土・風、そして「聖」と「魔」の六つの属性につながっています。
光と闇ではなく、聖と魔。この六つで、世界のすべてができています。
1997年に出たカードゲーム『モンスターコレクション』(モンコレ)は、カードの向こうに一つの世界を持っていました。それが「六門世界(ろくもんせかい)」です。カードに描かれたモンスターや魔法は、この世界の中でどんな意味を持っていたのか。世界の形から順に見ていきます。
この記事で分かること
- 六つの門が属性を決めている:東西南北と天と奈落、六つの方角の果ての門が、それぞれ一つの属性につながっています。
- カードを出すことは「召喚」だった:この世界では、ものの「真の名」を知れば、それを呼び出せます。
- カードの外にも広がった:小説、アニメ、テーブルトークRPGまで、同じ世界が舞台になりました。
六つの門が、属性を決めている
六門世界は、ゲーム制作会社のグループSNEが生み出したファンタジー世界です。安田均さんの監修、加藤ヒロノリさんのメインデザインで、カードゲーム『モンスター・コレクション』の舞台として広く知られるようになりました。
名前の「六門」は、世界の果てにある六つの門のことです。東西南北と、天と奈落。六つの方角それぞれの最果てに門があり、一つずつの属性とつながっています。
| 方角 | 属性 |
|---|---|
| 東方 | 風 |
| 西方 | 水 |
| 南方 | 火 |
| 北方 | 土 |
| 天 | 聖 |
| 奈落 | 魔 |
四方の門は地上の四つの元素、天と奈落の門は聖と魔という、二段の作りになっています。昔遊んだ記憶では「光属性」「闇属性」と呼んでいた人もいるかもしれませんが、六門世界の属性は聖と魔です。ファンの間では、六つの門とは別に、隠された「時」の力も語られています。
属性は、世界の地理にも表れています。北には山々、西には果てしない海、南には火炎樹の森、東には強い風の吹く地域が広がっています。モンコレで属性ごとに種族や戦い方が分かれていたのは、この世界の形そのものだったのです。
カードを出すことは「召喚」だった
この世界の主役は「召喚術師(サモナー)」です。六門世界では、あらゆるものが「真の名」を持っていて、その名を知れば、その存在を呼び出せます。カードの一枚一枚は、召喚術師が呼び出すモンスターや魔法を表している、と考えると分かりやすいと思います。プレイヤーがカードを場に出すことは、この世界では召喚術師が真の名を唱えることなのです。
長い歴史がある
六門世界は、一つの時代だけの世界ではありません。長い歴史が作られていて、作品ごとに違う時代が舞台になっています。大まかな流れは次のとおりです。
- 魔法帝国の時代と、その崩壊
- 「暗黒時代」
- 人間の六つの王国が並び立った「六王国時代」
- サザン帝国の時代
- 百年戦争などを経た後の時代
小説では、暗黒時代やそれ以前、さらに「六芒世界」と呼ばれる未来まで描かれました。「魔法帝国の興亡」「灼熱の百年戦争」といった題名からも、時代ごとに物語が書き分けられていたことが分かります。地名には、海賊都市クロスボーン、サザン帝国、ソラステル、カラマン砂漠、赤峰連山などがあります。
カードの外にも広がった
六門世界は、カードゲームだけでなく、さまざまな形で広がってきました。
| 時期 | 作品・出来事 |
|---|---|
| 1997年9月 | TCG『モンスター・コレクション』発売(富士見書房) |
| 2000年1月〜12月 | テレビアニメ『六門天外モンコレナイト』放送(テレビ東京系列、全51話) |
| 2000年9月 | 『モンスター・コレクション2』の展開開始 |
| 2003年9月 | TRPG『六門世界RPG』第1版発売(富士見書房) |
| 2007年7月 | 『六門世界RPG』第2版発売(新紀元社) |
| 2009年8月 | ブロッコリーの販売で「モンスター・コレクションTCG」として再展開 |
| 2011年8月 | ブシロードが販売元に |
| 2014年5月 | ブシロードの販売委託契約が満了し、権利がグループSNE・KADOKAWAへ戻る |
| 2018年2月 | デッキ構築型ボードゲーム『エレメンタル・ストーム』発売 |
| 2019年5月 | 『モンスター・コレクションDeus』発売(KADOKAWA) |
小説は主に富士見ファンタジア文庫から出て、北沢慶さん、加藤ヒロノリさん、安田均さん、高山浩さんらが書いています。『六門世界RPG』は、紙とサイコロと会話で遊ぶテーブルトークRPGで、戦士や召喚術師など10の職業から2つを選んで自分の人物を作ります。カードで遊んでいた世界の中を、今度は一人の冒険者として歩ける作品です。
六門世界は、ゲームの何になったか
| 世界の設定 | ゲームでの姿 |
|---|---|
| 六つの門と六つの属性 | カードの属性。どの属性を選ぶかで、率いる軍勢が変わる |
| 属性と結びついた地理 | 属性ごとに分かれた種族と戦い方 |
| 真の名を知って呼び出す召喚術師 | カードを場に出す「召喚」 |
| 魔法帝国から未来までの長い歴史 | 小説やカードの背景に広がる物語 |
『背界の旅団』の世界
私が制作したカードゲーム『背界の旅団』の舞台は、六門世界とは別の、独自の世界です。この世界では、大地は眠る巨大な竜の背中で、人々はその背に国を築き、旅団長どうしの戦いを重ねてきました。属性は火・水・土・風の四つで、聖や魔はありません。
受け継いだのは、モンコレで遊んだ体験そのものです。モンスターを召喚して軍勢を組み、土地へ進み、相手の行動に対抗を重ねていく。あのときの手触りを、今の自分なりの形で遊べるように作りました。世界設定やカードは独自に作ったもので、六門世界やモンスター・コレクションの公式作品・派生作品ではありません。詳しくは『背界の旅団』の公式サイトをご覧ください。
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